頻繁に鑑賞に行きます
東京国立博物館では毎日のように特別展が開催されています。私は年間通してよく特別展を鑑賞しに行きます。年間スケジュールと照らし合わせ、自分の興味のある展覧会にはマークをつけ、必ず足を運ぶようにしているのです。日本の中でも東京国立博物館でしか開催しない展覧会も多く、ここで頻繁に鑑賞できる私は幸運であるなと実感しています。
価値ある装飾品
中でも私は仕事の関係でアパレルやファッション、宝飾やジュエリーに関する特別展が好きです。現代のファッションや宝石よりも、昔の装飾品や伝統衣装の方がはるかにデザインが凝っていて工夫されていたり、刺しゅうや織なども現代では考えられないほど細かく繊細です。驚くべきは、刺しゅうや織はすべて人間の手作業によって仕上げられたという点です。これ高の技巧、匠の技を再現できる職人は現代では見つけることができないでしょう。
きものの特別展

先日はきものの特別展に足を運びました。現代のきもののほか、時代をさかのぼって平安時代などの装束や十二単といった貴重な衣装が展示されており、貴重なものを体感することができました。 日本のきものの織や刺しゅう、染色技術はすばらしく、これほど絢爛豪華な民族衣装は世界のどこを探してもないのではないかと思いました。平安時代の装束や十二単の着丈は、現代よりも小さく、そこからは日本人の体形やスタイルも時代を経るごとに変化していったことが想像できました。昔の人はこれほど小柄であったのかと驚かされました。
ファッションブランドの未来
現代のきものの展示スペースでは、これから未来に向かってきものは、まだまだ可能性があることを実感しました。きものの職人と現代アーティストやフランスの老舗ブランドとコラボレーションした作品も展示されており、斬新でファンタスティックな発想やデザインは、こんごますます若い人にも受け身に着けられる可能性があると感じました。 また和洋折衷であったり、洋装のハットやバッグ、シューズといったアイテムでコーディネートする提案もされており、自分でも取り入れてきものをもっと楽しんでみようと思うことができました。
